一人暮らしを始めたら住民票は移動した方がいい?住民票を動かさないとヤバい話
「一人暮らしを始めたいけど住民票って移した方がいいのかな?」
「引っ越しが忙しくて住民票を移す暇がない…」
「そもそも住民票ってなんの意味があるの?」
一人暮らしを始めたり、引っ越ししたりすると一度は聞いたことがあると思います。
けど、引っ越しって何かと忙しいから住民票を移してる暇がなかったり、
面倒に感じてしまいますよね。
それでも、住民票は移した方がいいです。
住民票を移さないとあとになって損をしてしまうかもしれません。
最悪の場合、罰金を払ってしまう可能性も。
この記事では
なぜ住民票は移した方がいいのか?
そもそも住民票ってどんな役割があるの?
について解説していきます。
- なぜ住民票を移した方がいいのか知りたい人
- 住民票を移さないとどうなってしまうのか気になる人
住民票とは?どんな役割がある?
住民票とは?
住民票はその人の
「氏名」「性別」「生年月日」「住民となった年月日」「世帯主」「家族との続柄」
などを記した書類のことをいいます。
住民票の役割は?
自分が現在の住所に住んでいることを証明するためにあります。
運転免許証、不動産登記、就職など、人生の大事な場面で必要になってくることが多いです。
- 運転免許証の発行、更新
- 不動産登記
- 就職・転職
- パスポートの発行 など
住民票を移さないとどうなる?
罰金が課される場合がある
冒頭でもお話ししたとおり、
5万円以下の罰金が課される可能性があります。
住民票を移動させるのは
「住民基本台帳法」という法律によって定められており、
正当な理由がない限り住民票の移動が義務付けられています。
正当な理由とは?
短期間の転居
進学や出張、単身赴任などあらかじめ戻ってくることが決まっている場合は必要な場合があります。
生活の本拠地が変わらない場合
「生活の本拠地」ってあまり聞き慣れない言葉ですよね。
簡単にいうと住民票が置いてある市区町村のことをいいます。
二拠点生活など、「平日は都内で仕事して、休みの日は別荘などで過ごす」といった
生活を送っている人は住民票の移動は不要です。
住民票を移さないデメリット
会社やバイト先でトラブルが起こる可能性がある
引っ越しの届け出を提出することが会社の就業規則で定められている場合があります。
- 税金、社会保険料、年金の支払いを代わりにしてくれている場合がある
- 通勤手当を不正受給してしまう場合がある
- 緊急時に安否を確認するため
会社に引っ越しすることを報告しないとトラブルが起こることがあり、就業規則に違反してしまうなどがあります。
車の購入
車の購入で住民票が必要な場合は、2パターンあります。
1.軽自動車の購入
軽度自動車を購入する際、現住所を確認するために必要になります。
しかし、必ずしも必要というわけではなく、印鑑登録証明書の原本や、コピーでも可能です。
2.車の所有者と使用者の名義が違うとき
基本的に車を購入した人が運転するのであれば住民票は必要ありません。
しかし、車の所有者と使用者が違う時は住民票が必要になります。
- 車をローンで購入した場合
- 車を購入した人と使用者が異なる場合
- 車の名義変更や住所変更した時、所有者と使用者が異なる場合
運転免許証の更新
運転免許証も住民票の移動ができていないと更新することができません。
原則として、住民票がある市区町村での更新になります。
都道府県が異なる場合の更新だと、時間の労力もかかり過ぎてしまいます。
けど、優良運転者に限りますが、「経由申請」という、他の都道府県の公安委員会を経由した形で、更新を行うことができます。
銀行の口座開設
基本的に顔写真付きの本人確認書類のみの提出で口座開設は可能ですが、
現住所が記載されていることが条件というケースが多いです。
住民票の提出が必要というわけではありません。運転免許証は特にそうですが、提示する場合は住所が現住所になっている必要があります。
選挙の投票
選挙には、
その市区町村に住所を持つ年齢満18歳以上の日本国民で、住民票がつくられた日(他の市区町村からの転入者は転入届を出した日)引き続き3カ月、その市区町村の住民基本台帳に記録されている人です。
参考:総務省「選挙人名簿」
つまり、住民票を移動させないと、新しい住所での選挙投票には参加できないという事になります。
そうなった場合、前住んでいた住所で投票することになります。
賃貸契約
賃貸契約の際にも必要です。
なぜ必要なのでしょうか?
住民票が必要な理由には借りる人の身元を証明するためという理由があります。
本人確認用書類の提示で、運転免許証などが必要になりますが、借りる人の前住所、世帯主などは運転免許証などには記載されていません。
本人確認用書類と住民票を照らし合わせることで、本当に本人なのかというのを確かめるためという意味もあります。
住民票に記載される氏名、年齢、生年月日などどこまでの情報が必要かは不動産や大家さんによって変わってくるので確認が必要です。
ふるさと納税
提出したりの直接の必要性はありませんが、住民票に記載されている氏名、住所の記載が必要になります。
住民票を移動していないと、前の住所に返礼品が届いてしまったり、必要な書類が届かなかったりします。
住民票の移し方
住民票の移し方は2パターンあり、
同じ市区町村内での引っ越しと異なる市区町村への引っ越しで手続きが変わります。
同じ市区町村内の場合
同じ市区町村内の場合は役所に「転居届」がおいてあるので、必要項目を記入し、印鑑を押印して提出で完了です。
混んでなければ10分ほどで終わります。
異なる市区町村の場合
異なる市区町村への引っ越しの場合は
「転出届」と「転入届」の2つが必要になります。
- 本人確認書類
- 印鑑
引っ越し日の14日前までに引っ越す前に住んでいる役所で「転入届」をもらいます。
異なる市区町村へ引っ越した後、14日以内に「転入届」を提出します。
- 転出証明書
- 本人確認書類
- 印鑑
これで住民登録が完了し、住民票が取れるようになります。
まとめ:面倒くさくても住民票を移動した方がいい
面倒くさくても住民票は移動した方がいいです。
住民票は直接暮らしに関わることは少ないですが、見えない部分で深く関わっています。
なので、住民票を移動していないと
車の購入ができなかったり、職場でトラブルになったりします。
最悪の場合、罰金まで支払うことになってしまいます。
今は住民票を移動してくれる代行サービスもありますので、
どうしても自分で行けなければ使ってみるのもアリです。